年々、自動車の盗難事件は減ってきているが、いまだに後を絶ちません。
この盗まれた車はどこに向かうのか?
その他にも、自動車の盗難に関する様々なデータをまとめてみました。
どの車が狙われやすいのか?
まずは、盗難車ランキングからみてみてみましょう!

上位3位は順位が入れ替わっただけで、同じ車種でしたね。
1位がランクル、2位がプリウス、3位がレクサスでした。
上位の車はある特徴が見て取れます。
それは、ほぼトヨタ車であることです!日本が誇るトヨタ車は世界でも評価が高いので、
納得と言えば納得ですね。。。
他にも、高級車や商用車、旧型スカイラインなどのマニアに人気の車などが狙われる傾向にあるみたいです。
ただ、最初に述べた通り、自動車の盗難は右肩下がりに減少傾向にあります。

盗難のピークは2003年の64,223件で現在と比べるとじつに90%ほど減少しています。
防犯カメラの性能の向上や、設置台数の増加、イモビライザーをはじめとした自動車自体のセキュリティシステムの強化、警察の取り締まりの強化によって大幅に減少されてきました。
このままもっと減少していけばいいですね!
盗んだ車はどこへ行く?
さて、実際に盗まれた車はどこへいくのか?そのヒントは盗難車ランキングにあります。
盗難車ランキングではトヨタ車が圧倒的に占めていました。これはどういうことかというと、
トヨタ車は世界中で評価されている車である。
ということで、日本だけでなく海外でも大変需要のある車になっています。
つまり、盗まれた車は海外に送られるという事になります。
今は落ち目にあるプリウスが盗難の上位にランクインしているのは、海外にとってはトヨタ=プリウスだからというのを如実に表しています。(日本だとプリウスを売っても人気がもうないので。。。)
その他にも、日本の車は乗り心地も良く、燃費が良く、長持ちすると言われているので、アルファードやハイエースなどの大人数を乗せられる車が好まれる傾向にあります。
多くが中国やアジア・中東などの規制が緩い地域に送られていきます。
最近はやりの盗難の手口とは?
最近の盗難トレンドはスマートキーの脆弱性を突いた手口!
特定のキーでなければエンジンの始動やシステムの起動ができないイモビライザーの標準装備化が進んだことによって盗難が減少していきましたが、こんどはそのキーを使っての盗難の手口が生まれてきました。
それが「リレーアタック」や「コードグラバー」と呼ばれるもので、これらは最新のスマートキーの特性をつかって車両を盗難する手口になります。
リレーアタック」というのはスマートキーの微弱な電波を増幅する装置を使った盗難手法です。
本来であれば車両に近づかないと反応しないはずのスマートキーなのに、電波離れた状態でドアを開けることができる手法です。
ただし、この手法の弱点は電波の元となるスマートキーに増幅装置を近づけなければいけないことです。
スマートキー、車両、そしてその間をつなぐ中継ポイントに増幅装置を設置する必要がので、複数人で犯行を実行しなければならない。(玄関付近に機械を持った不審者がいたらそれはまさにリレーアタックの最中かもしれない。)
そうした弱点ををカバーする手法として、このところ流行ってきている手法が「コードグラバー」と呼ばれる手法です。
これはスマートキーでドアロックしたときの電波を受信することでスペアキーとして機能する電波を発するようにできる機械を利用する犯罪手法です。
これであればひとりで実行可能であるし、実質的にスペアキーを作成してしまうわけだから、その後はドアロックやエンジンを停止したり始動したりすることも可能になります。
狙われやすい場所

自宅や契約駐車場の屋外に停めている車がほぼ8割を占めていますね。自宅に停めていても4割近く狙われていることになります。
メーカーも何も考えていないわけじゃない!
最も盗難されやすいメーカーのトヨタ自動車も何も対策をしていないわけでは無いです。
指紋や声、顔認証などの生体認証+スマートキーを組み合わせる新技術を取り入れてくるという噂もあります。
ただ、こうした新技術もそれに対応する新手法によっていたちごっこになる可能性は否定できませんね。
しかも、本気で盗みたかったら、カギを開ける必要は無いので。。。
メーカーだけでなく自分自身の防犯対策も必要になってきますね!
自分でできる防犯対策とは?
車自体のセキュリティーは向上しているけれども、やはり大切な車を守るためには自身でも防犯対策をした方がよいです。具体的な方法をご紹介します。
ハンドルロック、タイヤロックをする
ハンドルやタイヤを物理的にカギを取り付けてロックすることで盗難防止になり、また、視覚的なアピールにもなるので、抑止効果もあります。
車載GPS装置を取り付ける
車両に純正でGPSが搭載している車種もあるが、窃盗者は純正のGPSを無効にすることもある。なので犯人に見つかりにくい場所に別途GPSを取り付けることで、車両の位置情報を確認し、発見することができる。
ナンバープレート盗難防止ネジを設置する
犯人は、窃盗後にナンバーを付け替えて移動するといわれています。ネジ頭が特殊な形状をしたネジに変更することで、ナンバーの取り外しが難しくなり盗難防止となるし、警察も発見しやすくなります。
カギの管理をする。
大体の人が同じような場所にカギを保管しているので、玄関先や事務所のキーボックスに入れたカギが盗まれ、自動車も盗まれる被害も多く発生しているという。また、スマートキーの電波を利用した「リレーアタック」という手法で、カギが開けられることもあります。電波を減衰する効果のある専用ケース、ブリキやアルミホイルなどの容器に入れて、分かりにくい場所で保管するとよいでしょう。
・車のセキュリティ状態をチェック
盗難被害に遭っている車種の多くは、ドアのこじ開けなどでクラクションが鳴るようなメーカー標準のセキュリティシステムが装備されている。しかし、システムの設定がオフになっている場合もあるというので、ディーラーなどでシステムの状態を確認しておくとよいでしょう。
リースの場合はGPSに注意!!
前述で、GPSを取り付けるとアドバイスをしたけれども、リースの場合は絶対につけないほうが良い。
というのもリースの場合、盗難届を出した後に車が見つからなかった場合、全損扱いとなり契約が強制解約となって、リース会社より中途解約違が請求されます。
基本的に任意保険に加入しているでしょうから、解約金を賄うことができますが、GPSを取り付けていたことによって、車体の一部でもみつかってしまうと話が変わってきます。
全損の条件が、盗難にあって見つからなかった場合に適応されます。また、盗難期間中に傷ついた場所の保証をしてくれるサービスもありますが、無くなった物は損傷とは認められないとのこてです。
なので、せっかく任意保険に加入してもこの重要なことが説明されないことがほとんどなので、リースの場合にはGPSは取り付けずに、
泣く泣く盗まれるようにしましょう。
部品の一部だけが戻ってきて、走れない車にお金を払い続けるのは悲しいですからね。
これはあまり知られていない事ですが、絶対に覚えておいて欲しいです。
特に、トヨタ車のリースをする場合には、GPS以外の防犯対策をして、
いいカーライフを送りましょう!
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